演題 薬品分析のための電気泳動入門
発表者
(所属)
O 田ケ原 清,小 山 淳 子,豊 国 いずみ,紀野あかり,下 村 克 彦
(神戸薬大)
連絡先 神戸市東灘区本山北町4丁目19−1   神戸薬科大学
078-441-7549  FAX 078-441-7550
キーワード キャピラリ−電気泳動,薬品分析
開発意図
適用分野
期待効果
特徴など
電気泳動法の基礎,低分子の中性物質や,医薬品への適用を可能にし たキャピラリ−電気泳動法の概要及び医薬品分析への適応を理解するためのプログラム
環境 適応機種名 NEC PC−98シリ−ズ
OS 名 MS−DOS
ソース言語 MS−DOS版 N88−BASIC
周辺機器
流通形態
右のいずれ
かに○をつけ
てください)
  • ○化学ソフトウェア学会の
    無償利用ソフトとする
  • 独自に配布する
  • ソフトハウス、出版社等から市販
  • ソフトの頒布は行わない
  • その他
  • 未定
具体的方法

1. はじめに

電気泳動法はTisellisの電気泳動に始まり,濾紙電気泳動,ゲル電気泳動という経路で,無機化合物を中心に,生体成分でも水溶液中で電離しうるアミノ酸などの分析に使用され,さらに,タンパク質や生体成分や高分子物質の研究にも広く使用されるようになった.近年,キャピラリ−電気泳動などの手法が開発されて,低分子の中性物質や,医薬品への適用例が急速に拡大したので,これらの手法の概略を紹介するプログラムの作成を試みた.

2.プログラムの概要

2.1 初期画面の表示

画面上に示された電気泳動とは,電気泳動法の原理などの項目をマウスにより選択して その事項に関係した記述を表示させ,必要に応じて元に戻ったり,次の項目に進める.(図1

2.2 電気泳動とは

 溶液中で電位差により高分子やコロイド粒子が移動するという現象の説明

2.3 電気泳動法の原理

 電気泳動法の原理を図解して説明 (図2

2.4 電気泳動実験をする為の基礎知識

 酸,塩基の電離,緩衝液,電気二重層,電気浸透などの説明

2.5 電気泳動法の分類

 移動界面電気泳動法,ゾ−ン電気泳動法などの分類表

2.6 電気泳動実験をする為の基礎計算例

 イオン強度の計算,みかけの溶質移動度の計算例

2.7 医薬品分析への応用(キャピラリ−電気泳動) (図3

 キャピラリ−電気泳動(CE)と医薬品分析,CEによる医薬品分析の実際, 臨床分析,光学分割などの説明 (図4

2.8 文献

 参考文献の表示

図1 初期メニュ−の表示

図2 電気泳動法の原理図 

図3 キャピラリ−電気泳動システムの概略

図4 医薬品分析の実際例(感冒剤の分離)