技術報文

GetValue for Windows -電気化学測定解析を実装したグラフデジタイザの開発

城石 英伸a*, 鏑木 悠城a, 瀬尾 美智子a, 時田 澄男b, 金子 正夫a

a茨城大学理学部自然機能化学科, 〒310-8512 茨城県水戸市文京2-1-1
b埼玉大学工学部応用化学科, 〒338-8570 埼玉県さいたま市下大久保255
*e-mail:

(Received: June 15, 2001; Accepted for publication: July 19, 2001; Published on Web: January 7, 2002)

  電気化学測定解析を実装したグラフデジタイザ"GetValue"を、Visual Basicを用いて作成した。この"GetValue"は、時間-電流曲線から拡散係数を見積もる解析ルーチン(Figure 2)と電流-電位曲線からフィルファクターなどの電池特性を解析するルーチン(Figure 3)を実装しており、数値化直後に、必要なパラメータを入力するだけでそれぞれの解析が実行できる。また、通常のグラフデジタイザ(用紙等に記録されたグラフを数値化するソフト)としても使用できる。数値化する際に必要な基準点の設定は、取り込み解像度(dpi)と基準点を用いる方法(ツールバーFigure 1(c))またはチャート上の2点を用いる方法が選択(ツールバーFigure 1(d))できる。また、スキャナーで取り込む際に生じる微妙な角度の曲がりを修正するため、指定した2点がフラットになるような回転機能を装備した(ツールバーFigure 1(e))。 データは一度に7系列まで分けて取り込むことができる。出力方法として、ポイントした点を数値化する機能(ツールバーFigure 1(f))のほかに、スプライン補間による読み取りも装備し(ツールバーFigure 1(g))、少ない点を指定するだけで効率よくデータを数値化できるようにした。

キーワード: GetValue, Graph digitizer, Electrochemical analyzer, Visual Basic


Abstract in English

Text in English

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