シクロデキストリンによる分子包接の熱力学関数値と1価アルコールの分子表面積との相関

藤澤 雅夫a*, 木村 隆良b

a近畿大学生物理工学部生物工学科, 〒649-6493 和歌山県那賀郡打田町西三谷930
b近畿大学理工学部化学科, 〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
*e-mail:

(Received: May 9, 2001; Accepted for publication: July 5, 2001; Published on Web: August 27, 2001)

  筆者らは水溶液中における分子識別の操作を解明するため、シクロデキストリン(CD)によるアルコールの包接現象を微少熱量データを用いて測定してきた.今回はゲスト分子であるアルコール分子の様々な分子表面積を評価し、包接に伴う分子間相互作用と分子識別の相関について検討した.CDの空洞内壁はゲスト分子である一価アルコールの疎水性部分の表面積を明確に認識していることが確認された.

キーワード: molecular recognition, surface area, molecular orbital method


Abstract in English

Text in Japanese

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