拡張DLAモデルによるクラスター生成過程のシミュ レーション(2)−フラクタル次元による 3次元クラスターの形状解析

宮田 壽,戸田与志雄*,大野 隆**

広島県立大学経営情報学科(〒727 広島県庄原市七塚町562)
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*大阪府立工業高等専門学校工業化学科(〒572 寝屋川市幸町26-12)

**神戸大学農学部生物機能化学科(〒657 神戸市灘区六甲台町1-1)

(Recieved : September 6, 1996 ; Accepted for publication : December 3, 1996)

 基盤上に固定されるクラスターの生成過程の拡張DLA (Diffusion-Limited Aggregation) によるモデルを提案した.拡散律速下でのクラスター成長過程を3次元クラスターの生成に拡張し,異方性や粒子間引力の影響を考慮した新しいモデルを考案した.クラスターの形状の視覚化を試み,フラクタル次元によるクラスターの形状解析を検討した.被覆率が15%以内で,引力の有効距離が0〜2の間では,10個程度の粒子が凝集したクラスターが形成されることがわかった.このときのフラクタル次元は 1.0〜1.2 と一定で,r/p 比や引力項によってそれほど変化しない.これは,フラクタル図形であることを示している.

Key words: Extended DLA model, Cluster Aggregation, Simulation, Fractal Dimension


Abstract in English

Text in Japanese


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