(Recieved : September 24, 1996 ; Accepted for publication : October 21, 1996)
化学反応における化学種の濃度の時間変化を求めるために、反応速度式をRunge-Kutta法を用いて数値積分するプログラムを作成した。数値積分に際しては、反応に含まれる化学種の濃度の時間変化の大きさをチェックし、それに応じて積分間隔を適当に選択する手法を採用した。本プログラムを1) IO3-,H+,I2,I-,H2O2を含む溶液の振動反応、2)エステルのけん化反応、および3)水素−臭素反応の3種類の反応に適用した。その結果、本プログラムを使用することによって、濃度の時間変化が比較的短時間で計算できることが確認された。
Key Words: Runge-Kutta method, Numerical integration, Rate law, Computer program, Simulation