演 題 環境ホルモン・ダイオキシンの評価・分析
発表者(所属) ○田ヶ原 清、小山 淳子、豊国 いずみ、紀野 あかり(神戸薬大)
連絡先 〒658-8558 神戸市東灘区本山北町4丁目19−1 神戸薬科大学
TEL 078−441−7549  FAX 078−441−7550
キーワード 環境ホルモン、 ダイオキシン、 分析
開発意図
適用分野
期待効果
特徴など
環境汚染物質の一つであるダイオキシン類の本質及び処理対策などは完全に知られていない.この本質をより深く理解し、問題解決の糸口になるようなソフトの開発を目指して、このプログラムを作成した.
環 境 適応機種名 NEC   PC−98シリ−ズ
O S 名 MS−DOS   
ソース言語 MS−DOS版 N88−BASIC
周辺機器  
流通形態
(右のいずれ
かに○をつけ
てください)
 ○化学ソフトウェア学会の無償利用ソフトとする
 ・独自に配布する
 ・ソフトハウス,出版社等から市販
 ・ソフトの頒布は行わない
 ・その他     ・未定
具体的方法

 

1. はじめに

環境中にあるさまざまな化学物質は人間や動物の内分泌を撹乱させる作用により、動物の生殖を混乱させ 、その結果、場合によつては人類の存在をも危機に落としかねないという予測がなされている. このよ うな可能性をもつ化学物質は通称「環境ホルモン」と呼ばれ、現在までに、約150種程度の物質が指摘されている.
その中にあつて、ダイオキシン類は、人が作り出した化学物質の中で最強の毒性をもつといわれ、微量で人間や動物の内分泌を撹乱させる作用をもつと報告されている. そこでダイオキシン類に焦点をしぼり、この本質を理解し、問題解決の糸口になるようなソフトの開発を目指してプログラムを作成した.

2. プログラムの概要

初期画面の表示(図1) 紹介する項目を記載し、その個所をマウスでクリツクすると記載された項目についての説明が表示される. 例えば、最上段の「環境ホルモン、ダイオキシンの評価・分析」をクリツクすると、環境ホルモンの説明及び現在までに、内分泌を撹乱させると指摘されている化学物質の一覧を参照することができる.( 図2)
同様の操作により以下の項目についての解説や課題などが紹介される.
2.1 ダイオキシンとその生成  *ダイオキシンの説明 (図3) * 焼却炉からの発生
2.2 物理化学的性質    * 性状及び化学的性質を説明
2.3 ダイオキシンの毒性  * 各種有毒物質の半数致死量(LD50)の比較
               * 同族体の毒性等価係数(TEF)の比較
2.4 生物濃縮と擬似ホルモン作用  * 内分泌撹乱作用を紹介
2.5 ダイオキシンの分析  * 分離精製と確認  (図4)
2.6 ダイオキシンの分解  * 高温(800℃以上)処理などについて
2.7 文献