(Received: July 23, 2001; Accepted for publication: October 29, 2001; Published on Web: February 6, 2002)
機能性分子分散高分子膜被覆電極(Figure 1)などの有限境界条件下において、電極と機能性分子の反応速度を考慮しながら電気化学測定をシミュレートするプログラムをJAVA言語を用いて作成した。このプログラムでは,サイクリックボルタモグラムおよび,ポテンシャルステップ時における時間電流曲線(および電荷伝播率),電極近傍の濃度分布の時間変化をシミュレートすることができる。また,シミュレート結果はテキストボックス内に数値と表示され,クリップボードを介して他のソフトに転送することが可能である。CVにおいて交換電流密度が減少すると、アノードピークとカソードピークのポテンシャル差は増大し、ピーク電流値は減少した(Figure 4(a))。また、コットレルプロットにおいて、交換電流密度が減少すると初期の電流値が減少した(Figure 4(b))。このプログラムはHTML文書中に組み込むことにより電気化学の動的なテキストとして活用できる(Figure 2)。
キーワード: Finite differential method, Electrochemical measurements, Cyclic voltammogram, Polymer-coated electrode, JAVA, Education