(Received: May 31, 1999 ; Accepted for publication: July 1, 1999 ; Published on Web: August 13, 1999)
原子軌道を対話的に動画表示する方法としてこれまで報告されていなかった QTVR (QuickTime Virtual Reality) と呼ばれるソフトウェアの利用を検討した.QTVR を用いると,これまでの方法に比較して小さなデータで表示が可能であり,能力の小さいパーソナルコンピューターでも動作した.このため,インターネットを通しての表示が容易であった.また,この方法では,原子軌道を手の上に載せて回すような感覚が得られた.さらに,複数の原子軌道を比較する時に最も適していることも明らかになった.
キーワード: Quicktime virtual reality, Interactive animation, Atomic orbital