インターネット・ブラウザによる化学教育のビデオ教材の開発と試用

芦田 昇1、青山 義弘1、吉村 忠与志2、ブライアン T. ニューボルト3

1電子情報工学科、2物質工学科、福井工業高等専門学校
(〒916 福井県鯖江市下司町)
3化学生物学科、モンクトン大学
(モンクトン市、NB州、カナダ、E1A 3E9)

(Received: July 14, 1997; Accepted for publication: September 9, 1997 ; Published on Web : November 6, 1997)

全世界的にインターネット網が張り巡らされて、あらゆる分野において利用が推進されている。教育分野においても、いろいろな活用が試みられている。その中でもWWW(World Wide Web)によるインターネット・ホームページは、利用度が高く、HTML(Hyper Text Mark-up Language)で簡単に作成できることから、その普及には目覚ましいものがある。
化学教育においても、インターネットを利用する方法が試みられ、本論文でその利用を検討した。本研究では、従来、物理化学実験の事前学習のためにビデオ映像を導入したCAL教材を開発して個々のコンピュータで活用してきた。今回は、それをHTMLファイル変換してインターネット・ブラウザで利用する可能性について基礎的な検討をした。ビデオファイルを取り込んだCAL教材は、サーバーコンピュータからのビデオデータの取り込みに時間が数分間かかった。現有パソコンの通信性能では、今回は、ビデオ第一画面のペーストによる画像イメージで最初学習を進める方法を検討し、学習画面の読み込み時間の短縮・即応という成果を得た。また、イントラネット(学内)での利用においては、全画面のビデオ映像の取り込みという時間を要せず、必要なビデオ映像だけによる学習意欲の向上効果が認められ、有用な方法であった。

Key words: HTML type CAL Software, Video Movie, Chemical Experiment


Abstract in English

Text in English


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