愛知県警察本部,科学捜査研究所
〒460 名古屋市中区三の丸 2-1-1
(Recieved : February 13, 1995; Accepted for publication : September 7, 1995)
大麻の異同識別へのクラスター分析の応用を検討した。大麻は、最近覚せい剤に変わる 薬物として増加する傾向にあり、大きな社会問題となっている。そして、それらがどこで 購入されたか、同一の販売者から売られた物かどうか等の購入経路を判明する必要が生じ ている。試料は平成6年11月に愛知県で押収された43資料をガスクロマトグラフ法 (GC)及びガスクロマトグラフ質量分析法(GC−MS)で測定し、得られた測定結果 をパーソナルコンピュータを用いクラスター分析を行った。その結果をデンドログラムで 表現し、資料間の類似性を推定した。
Keywords: Cluster analysis, Marihuana, Gas chromatography, Gas chromatograph mass-spectrometry, Discrimination