岩本一星*1 ,森田久男*2 ,小坂篤*1,谷原均*1,三田和義*1,大塚壮一*1,坂本和彦*1
*1埼玉大学工学部応用化学科 〒338 浦和市下大久保255
*2埼玉県衛生研究所 〒338 浦和市上大久保639-1
(Recieved : March 3, 1995; Accepted for publication : April 16, 1995)
12〜35℃の範囲でPANの分解速度定数を実験的に決定するとともにその値を組み込んだ化学反応モデルに基づくシミュレーションを模擬大気条件で実施し、暗条件下においても PANの分解に伴うNOの酸化がプロペン共存下ではOHラジカルを連鎖キャリアとする反応経路が加わることで促進されることおよびその酸化促進の程度は温度依存性の大きいPANの分解速度で支配されることが明らかとなった。
Keyword: Simulation, Chemical reaction model, PAN, Thermal decomposition