(Recieved : September 20, 1994; Accepted for publication : November 21, 1994)
高分子の関わる分子間相互作用を定量的に取扱い、それらの相互作用における 大局的及び局所的効果を概念化するのに有効な物性値としてスティッキネスを 新規に導入した。その実用版として結合定数に基づいた疑似スティッキネスを 定義し、その計算プログラムを開発した。これをラムダファージDNA解析に 適用した結果、そのゲノム構造の特徴を表現することがわかった。生体高分子の 特異的相互作用の理解に関するスティッキネスの有用性を議論している。
Keywords: Stickiness, Macromolecule-interaction, Oligonucleotide, Lambda phage DNA, Local structure