ゾーン循環FIAの実験データに基づく分散理論の コンピュータ支援シミュレーション

成澤芳男*,宮前雄一

立教大学理学部化学科
〒171 東京都豊島区西池袋3-34-1

(Received: January 10, 1994; Accepted for publication: February 24, 1994)

ゾーン循環FIAにより減衰振動曲線を多段階の流速条件下で測定し,分散係数とFIA諸パラメータとの相関関係をコンピュータシミュレーションにより解析した。解析の結果,流速一定条件下での分散係数と移動距離,移動距離一定条件下での分散係数と流速,滞留時間一定条件下での分散係数と流速,及び流速一定または移動距離一定条件下での分散係数と滞留時間の関係を明らかにした。得られた結果はFIAの理論及び実験を展開するのに重要な役割を果たすものと思われる。

Keywords: Computer aided simulation, UBASIC, Zone circulating FIA, Dispersion, Laminar flow


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